This file uses UTF-8 encoding. ■概要 気象庁、HBC専門天気図などから天気図、衛星画像を自動的に・定期的にダウンロードし、それをブラウザで閲覧するためのソフトです。 ■利用対象者 ・気象学に興味あり、気象業務支援センターに高額の利用料を払えない一般人 ・Linuxのシェルコマンドなど、ある程度PCを使いこなせる人  (この説明書を読んで理解できない人は頑張って勉強するか、諦めること) ■動作環境 Perl, ghostscript、mogrify、web serverが動作する環境。 基本的にLinuxを前提にしていますが、上記ソフトがあればWindowsなど他のOSでも動作するはず。 シェル(コマンドライン)で、次のコマンドが実行できればOK perl gs mogrify ■インストール方法 自動インストール機能はないので、次の通りに手動で行ってください。 bin以下のディレクトリ  ・・・自動ダウンロード用script これ以外のファイル  ・・・web serverのcgi scriptとしてインストール(chmodの設定・確認忘れずに) ■環境設定 config.cgi bin/getwmap.pl 上記ファイルの★印をインストールした環境に合わせて変更 ■ダウンロード対象ファイルの設定(必要ならば) wmapinfo.cgi を開くとダウンロード先の指定や、表示方法を指定した配列の定義があります。(@WMapInfo) 不要なファイル、例えば "赤外-4分割(南東)"が不要であればコメントアウトしてください。 ※すべてダウンロードすると1日で50MB以上あり、1年で20GB程度になるため、必要最小限にしたほうが良い。 ■自動実行の設定 crontabでgetwmap.plを定期的に実行させる。すべてダウンロードするなら15分ごとが最も適切。 例: 0,15,30,45 * * * * /bin/sh /home/user/bin/getwmap.pl >/dev/null 2>&1 crontabに登録すればconfig.cgiに指定したフォルダに保存されているはずです。 例: /var/www/wget/wmap/2010/02/14/infrared-0-0630.png という感じで。 ■Webからの閲覧方法 先ほどインストールした wmap.cgi を実行してください。 例: http://host/cgi-bin/wmap.cgi 適当にクリックしてみれば、どういうものなのかわかると思います。 使い方のコツとしては、 ・天気図等を複数のウィンドウで表示する  Selection: No.1 とあるところで、どのウィンドウを対象にコントロールするのか指定します。  Width, Heightは新規に開くウィンドウに対する幅・高です。(すでに開いたウィンドウはマウスで) ・画像のサイズが画面に表示切れない  config.cgiの$DefResがデフォルトの解像度です。これを調整してみてください。  それでもうまく無い場合は、wmapinfo.cgiの@WMapInfoのSub-Pictureを使いこなして。。 ・時系列で見たい  自動再生機能は無いので、 - まず希望する時刻の画像を表示 - そこから「前へ」ボタンなどで必要な期間の画像を表示 - ブラウザの履歴で前後する ・アジア地上解析天気図の「Small」は衛星画像とほぼ一致させてある ・画像の解像度、サイズがずれている  wmapinfo.cgiのSub-Pictureという列にmogrifyのoptionを指定できるようになっています。  ここを調整してください。 ・pdfファイルはjpegファイルに変換され、一時保存されます。 フルサイズのjpegファイルは1MByteくらいあるので、不要になったファイルは削除した方がいいです。(HDDに余裕があれば不要) ページの一番下にある"Delete Temporary Files"をクリックすると、今まで作成されたファイルが削除されます。 変換が十分高速に出来るPCを使用している場合は、config.cgiの$KeepImageを0にすれば一時ファイルは作られなくなります。 ■内容説明 @WMapInfoの内容について。 とあるのは変数。 変数は同じファイルの後のほうに定義。(%Vars) URL: ダウンロードするURL DLファイル名: ダウンロード後のファイル名(サーバー状にあるファイル名とは異なってもよい) 発表時刻: 天気図に記載されている時刻(日本標準時)。ダウンロードする時刻や現在時刻ではない。 単位は省略時hour 数値の最後にmをつけると分単位 先頭に*をつけると時刻ではなく、指定した時間間隔でダウンロードする。 *をつけた場合、カンマで区切ったあと、xx-xxと記載すると、ダウンロードする時刻を限定する。 ex. *30m,9-20 30分ごとにダウンロードするが、9時~20時の間だけダウンロードする。 delay: 発表時刻からダウンロード可能になるまでの時間。(単位:時) 単位は省略時hour 数値の最後にmをつけると分単位 ConvParam: ファイルがpdfのものはJPEGに変換を行ってからweb browserに画像を送っている。 その変換の際の解像度の指定。(ghostscriptのresolution option) 数値が大きいほど解像度が高い。高層天気図では256以下にすると徐々に画質が落ちていくのがわかる。 モニターの解像度に合わせて調整すると良い。 全pdfで共通の解像度はconfig.cgiの$DefResで指定されている。 Sub-Picture: 1画面で表示しきれない、画面にピッタリ当てはまらない、など独自にカスタマイズしたい場合に指定する。 name1:options1,name2:options2,name3:options3,.... という書式。 nameはweb browser上に表示する名前。 optionsはmogrifyのoptionそのもの。 ex. -crop 3000x3000+220+330 -resize 1500x 元画像を(220,330)の座標から3000x3000のサイズ(未満)で切り出し、横幅1500ピクセル以内に収まるように画像を縮小する。 ★変数一覧 DLファイル名で指定したファイル名のうち、-xxx と言った部分が削除されたファイル名になる。 YYYYMMDDという書式で現在の時刻 ダウンロード対象の時刻=発表時刻(現在の時刻ではない)で、HHMM(時分)という書式 ex. 0230 は2:30 同じく、「時(hour)」のみ。 ※項目間のタブの数は関係ない(1つ以上のタブは1つのタブとみなす) ■著作権等 すべて自由ですが、もし改良していいものができたのならフィードバックをください。 http://wcast.sakeblog.net/ ■注意事項 ・このソフトは気象学の研究・学習のために用意されたものです。それ以外の用途ではご遠慮ください。 ・1日当たりの画像データが50MB以上あるため、1年で20GB以上になります。(HDDの残り容量に注意) ■FAQ Q.wmap.cgiをbrowserから呼び出したけど、Internal Server Errorが出た。 A.よくあるエラーなので頑張って調べて(よくあるのは1行目のperlのパスの設定、chmodやってない)。特別なことはやっていないので普通は動くはずです。 Q.天気図の名前(「速報天気図」など)をクリックするとwindowが出てくるけど、End of Imageなどの文字が出るだけで、画像が出てこない。 A.getwmap.plの$SaveDirの保存先が正しいか?read権限があるか? 保存先に表示対象のデータがあるか?→なければgetwmap.plを手動で実行してみる。 config.cgiの$ImageDirが正しいか?($SaveDirと同じディレクトリになっていなければならない) 画像ファイルにwmap.cgiからのアクセス権限はあるか? 指定時刻(現在)より前日までのデータがあるか?(指定した時刻から前日までしか探しません)