PDICの辞書形式はPDIC専用の辞書形式であるため、他のアプリケーションで利用するためのテキスト形式のファイルフォーマットです。
タブ区切り形式はExcelなどで読み込むことが出来ます。
利点
書式
1行目:項目名リスト
2行目以降:辞書データ1行目の項目名リストは次のようになります。
(例)
word trans exp level memory modify pron
それぞれの項目名は次の通り。
項目名 説明 必須 keyword 見出語の検索キー word 見出語 ● trans 訳語 exp 用例 level 単語レベル memory 暗記マーク(0 or 1) modify 修正マーク(0 or 1) pron 発音記号 filelink ※対応予定(検討中)
filelink : ファイルリンクファイル名
オブジェクトタイトルは?セミコロンで区切る?
複数ファイルの扱いは?カンマで区切る?
改行の扱い改行を含む項目がある場合は""で囲い、改行をそのままファイルに出力します。
例:
"test
test"
PDICからタブ区切りファイルへの出力
PDICからタブ区切り形式で変換した場合は原則上記のように出力されます。
【手順】
1. File - 辞書設定<詳細>
2. (必要であれば)左側の辞書グループ一覧から辞書グループを選択
3. 右側にある使用辞書一覧で出力したい辞書上で右クリック
4. 辞書の変換を選択
5. 変換先辞書にファイル名を指定、変換先ファイル形式を「タブ区切り形式」
6. OKボタンを押して変換を行う。
PDICでタブ区切りファイルを読み込む場合
PDICでタブ区切り形式のファイルを読み込む場合は次の規則に従います。
- 1行目に"word"という項目があればその行を項目名のリストとして扱います。(つまり、wordは必須)
- 1行目に"word"という項目がない場合は1行目以降を辞書データとして扱います。その場合、次のような項目の並びであることを前提にします。
keyword(\t)word(\t)trans(\t)exp(\t)level(\t)memory(\t)modify(\t)pron
※(\t)はタブ記号- 項目名にPDICが認識できない項目があった場合無視されます。(新規項目があっても古いPDICでそのファイルを読み込むことができるので、下位互換性が保てる)
- 読み込み可能な項目数はPDIC非対応の項目であっても最大32項目まで。それ以上の項目がある場合は無視されます。
- 項目名の並びは任意。(例えばwordが列の最後にあっても構わない)
- 改行のあるデータは" " で囲まれている必要があります
【手順】
1. File - 辞書設定<詳細>
2. (必要であれば)左側の辞書グループ一覧から辞書グループを選択
3. 右側にある使用辞書一覧で右クリック
4. 既存辞書の追加を選択
5. ファイルの種類を「タブ区切り形式」にして、タブ区切りファイルを選択する。
6. 開くボタンを押して変換を行う。
注意
辞書データに改行が含まれている場合Microsoft Excelでは改行が含まれたタブ区切り形式を正しく読み込むことが出来ません。項目数が32項目以上で、改行が含まれている場合
逆にExcelが保存したタブ区切り形式ファイルをPDICは正しく処理できます。
Excel → PDIC OK
PDIC → Excel NG
【対処方法】
現在のところ見つかっていません。(Excel自身で保存したファイルをExcelが正しく読み込むことが出来ません)
※ほとんどバグみたいな仕様を何年も放置していいのでしょうか?>Microsoft非常にレアなケースですが、このようなデータをPDICで読み込もうとすると「対応できないフォーマットです」というエラーで中止します。
エディターなどで余計な項目を削除してから行ってください。
各種フォーマットとアプリケーションとの対応状況(参考)
対応アプリ・特徴 改行コード 拡張性 PDIC形式 PDICなど専用アプリが必要 ○ △PDICの辞書形式に依存 PDICテキスト形式 PDIC、メモ帳など多くのアプリで読み取り可能 × ×(見出語、訳語、用例のみ) PDIC1行テキスト形式 PDIC、メモ帳など多くのアプリで読み取り可能
テキストエディタで行がそのまま登録単語単位になる○ ×(見出語、訳語、用例のみ) タブ区切り形式 PDIC、メモ帳など多くのアプリで読み取り可能
テキストエディタで行がそのまま単語単位になる
Excelでそのまま項目別に読み取り可能○ ○
※OLEデータは扱えない